【2025年最新版】ヤマハ・パシフィカ全モデル徹底比較|初心者にもおすすめの1本を解説
ギターを始めようと思っても、「どのモデルを買えばいいのか分からない」と悩む方は多いです。
そんなときに候補に上がるのが、ヤマハのパシフィカ(PACIFICA)シリーズです。
パシフィカは「価格が手頃」「作りがしっかりしている」「サウンドがバランス良い」という三拍子がそろったシリーズで、初心者から上級者まで長く愛されています。
実際僕のレッスンを受講されている生徒さんでも1番持ってる人が多いモデルです。
僕もこの動画で使用しています↓
この記事では、現行パシフィカの主要モデルを丁寧に比較し、あなたに最適な1本を見つけるお手伝いをします。
パシフィカとは?
パシフィカシリーズは、1990年代にヤマハが「幅広いジャンルに対応する万能ギター」として開発したモデルです。
その特徴は以下の通りです。
- 扱いやすいネック形状:初心者でもコードが押さえやすいスリムなネック
- 安定したチューニングと作り:ヤマハらしい品質管理の高さ
- 多彩な音作り:ピックアップがHSS(ハム×シングル×シングル)構成で幅広いジャンルに対応
- 高いコストパフォーマンス:価格以上のクオリティ
つまり、パシフィカは「最初の1本に選んでも後悔しないギター」として非常に人気が高いのです。
現行パシフィカシリーズのラインナップ概要
| モデル名 | 価格帯(目安) | ピックアップ構成 | 特徴 | おすすめ層 |
|---|---|---|---|---|
| PAC012 | 約3万円台 | HSS(セラミック) | コスパ重視の入門機 | 初心者・学生 |
| PAC112J | 約4万円台 | HSS(Alnico V) | 素直で扱いやすい音 | 初心者〜中級 |
| PAC112V | 約5万円台 | HSS+コイルタップ | 多彩な音作りが可能 | 初心者〜中級 |
| PAC120H | 約6万円台 | HH(ハム×2) | ロック向きの太いサウンド | 中級者 |
| PAC311H | 約7万円台 | P90+HB | ヴィンテージ感のある音 | 中級者 |
⚠︎おすすめ層はあくまで価格の話で、金銭面に余裕のある方は上位モデルをおすすめします。
PAC012|圧倒的なコスパで初心者の味方
PAC012はパシフィカシリーズの最も手頃なモデルで、「とにかく最初の1本が欲しい」**という方に最適です。
特徴
- ボディ材はアガチス(軽量で扱いやすい)
- ピックアップはセラミックタイプ(明るくパワーのある音)
- カラーバリエーションが豊富
価格帯は3万円前後ですが、作りが安定しており、音程のズレも少ないため練習用として非常に優秀です。
エントリーモデルながら、「音が安っぽくない」「チューニングが狂いにくい」という点で評価が高いです。
- ギターを初めて触る方
- 学生や趣味で気軽に始めたい方
- 安価でも品質を重視したい方
PAC112J|コスパの王道。定番の人気モデル
PAC112Jは、PAC012よりも上位の入門モデルです。
ボディ材がアルダーにグレードアップしており、音の響きがより自然で温かみがあります。
特徴
- アルニコVピックアップでナチュラルなサウンド
- ネックとボディのバランスが良く、ストラト系の王道的弾き心地
- クリーンでも歪ませても扱いやすい万能設計
PAC112Jは、価格と品質のバランスが非常に良く、「最初の1本で長く使いたい」という方に人気です。
- 最初のギターをしっかり選びたい初心者
- 様々なジャンルを弾きたい人
- クリーン〜歪みまで対応したい人
PAC112V|コイルタップ搭載で多彩なサウンドを実現
PAC112Vは、PAC112Jの上位機種であり、最も人気の高いモデルの一つです。
最大の特徴は、コイルタップ機能を搭載していること。
スイッチ操作でハムバッカーをシングルコイルのように使うことができ、1本で多彩な音作りが可能です。
特徴
- コイルタップ搭載で多ジャンル対応
- アルダー材ボディによる豊かな中域
- パーツの質感が向上(トレモロ、ピックアップなど)
PAC112Vは「1本で何でも弾けるギター」を求める方に理想的です。
特に、ポップス・ロック・ブルースまで幅広く対応できます。
- 幅広いジャンルをカバーしたい方
- 音作りを楽しみたい初心者〜中級者
- 長く愛用できる1本を探している方
PAC120H|ハムバッカー2基搭載のロック仕様
PAC120Hは、PAC112シリーズとは異なり、ハムバッカー2基搭載(HH構成)のモデルです。
歪み系のサウンドが得意で、ロックやメタル志向の方におすすめです。
特徴
- 2基のハムバッカーで太くパワフルな音
- シンプルな2ノブ仕様(ボリューム/トーン)
- トレモロなしの固定ブリッジでチューニングが安定
PAC120Hはシンプルな構造で初心者にも扱いやすく、エフェクターとの相性も良いモデルです。
「軽い見た目なのに音が太い」と評判で、リズムギターに最適です。
- ロックやパンクなどの歪み系をメインで弾きたい
- アーミングを使わない人
- 弦交換やメンテがしやすいモデルがいい人
PAC311H|P90搭載の個性派モデル
PAC311Hは、P90ピックアップ(フロント)とハムバッカー(リア)を組み合わせたモデルです。
クリーンでは太く、歪ませると粘りのあるトーンが得られ、ブルースやオルタナ系にもぴったりです。
特徴
- P90+ハムの珍しい構成で独特なキャラクター
- メイプルネック&ローズ指板で温かいサウンド
- 固定ブリッジで安定感のあるピッチ
PAC311Hは、標準的なストラト型に飽きた人や、表現力のある音を求める方におすすめです。
特にクリーン〜クランチ系でのニュアンス表現が抜群です。
- ブルースやジャズ、オルタナティブを弾く方
- 個性的なトーンが欲しい中級者
- 見た目も音も少し違うモデルが欲しい方
PAC612VIIFM|上位機種として完成度の高い1本
PAC612VIIFMは、パシフィカシリーズの上位モデルとして非常に人気の高いギターです。
プロクラスでも通用する仕様を持ちながら、10万円前後というコストパフォーマンスが魅力です。
特徴
- Seymour Duncan製ピックアップ搭載(高級機でも採用されるブランド)
- Wilkinson製トレモロブリッジによるスムーズなアーム操作
- フレイムメイプルトップの高級感あるデザイン
- コイルタップ対応で幅広いジャンルに適応
音の解像度が高く、レスポンスも非常に良いため、スタジオ練習やライブでもしっかりと存在感を発揮します。
- 長く使える“相棒”が欲しい人
- 中級〜上級者でセカンドギターを探している人
- 多彩な音色と高級感を求める人
PAC612VIIFMと他モデルの比較まとめ
| モデル | サウンドの幅 | 弾きやすさ | 見た目 | 価格帯 | 主なおすすめ層 |
|---|---|---|---|---|---|
| PAC012 | ★★☆☆☆ | ★★★★☆ | ★★★☆☆ | 約3万円 | 完全初心者 |
| PAC112J | ★★★☆☆ | ★★★★☆ | ★★★☆☆ | 約4万円 | 初心者〜中級 |
| PAC112V | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★★★☆ | 約5万円 | 初心者〜中級 |
| PAC120H | ★★★☆☆ | ★★★★☆ | ★★★☆☆ | 約6万円 | ロック志向 |
| PAC311H | ★★★☆☆ | ★★★★☆ | ★★★★☆ | 約7万円 | ブルース・ジャズ |
| PAC612VIIFM | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★★★ | 約10万円 | 中級〜上級 |
低価格で購入できるPAC112Vと上級者でも使用するPAC612VIIFMの2本が、最も人気の高いモデルです。
どちらもクリーン〜ハードロックまで対応でき、1本で完結する万能タイプです。
どのパシフィカを選べばいい?タイプ別おすすめ診断
初心者の方でも迷わないように、タイプ別にまとめました!
完全初心者で特にこだわりがない→ PAC112J
理由:価格と品質のバランスが最高。チューニングも安定し、最初の1本に最適。
音作りを楽しみたい人→ PAC112V
理由:コイルタップ搭載で、シングルにもハムにも切り替え可能。1本で多ジャンル対応。
ロック・メタル中心に弾きたい人→ PAC120H
理由:2基のハムバッカーでパワフルな歪み。リフやリードプレイに最適。
個性的な音が好きな人→ PAC311H
理由:P90ピックアップの甘いクリーン。オルタナやファンクにもハマる。
長く使える“最終形”を探している人→ PAC612VIIFM
理由:高品質なピックアップとブリッジを搭載。音も外観も一段上のクラス。
一緒に揃えたい周辺アイテム
ギター本体だけでなく、以下のアイテムを揃えるとすぐに快適に練習できます。
| アイテム | おすすめポイント |
|---|---|
| チューナー | クリップ式が便利。初心者でもすぐ音合わせ可能。 |
| ストラップ | 長時間練習する場合に必須。 |
| シールドケーブル | ノイズの少ないものを選ぶと安心。 |
| ギタースタンド | 練習後の保管に便利。倒れるリスクを減らす。 |
| ピック・弦セット | .009〜.042ゲージが標準で弾きやすい。 |
| ソフトケース | 持ち運びや収納に便利。 |
パシフィカをお得に買うコツ
ヤマハのギターは定価よりもネットショップで値引きされていることが多いです。
購入前に以下をチェックすると良いでしょう。
賢く買う3つのポイント
- Amazon/サウンドハウスの価格を比較
→ どちらも在庫変動があるので定期チェックがおすすめ。 - セール時期(新生活・ブラックフライデー)を狙う
→ 春と秋はギター関連セールが多い時期です。 - 中古購入の際は“フレット減りとネック反りをチェック
→ 価格が安くてもメンテ費用が高くつく場合があるため注意。
まとめ
ヤマハ・パシフィカシリーズは、初心者から中級者まで満足できる非常に完成度の高いギターです。
- PAC012:最安&入門に最適
- PAC112J/V:初心者の王道・1本で長く使える
- PAC120H/311H:ロック・ブルース志向向け
- PAC612VIIFM:本格派も納得の上位機種
もし迷っているなら、まずは「PAC112V」と「PAC612VIIFM」をチェックするのがおすすめです。
コイルタップ搭載で多彩なサウンドを楽しめるので、これ1本で長く使えます。





