【ジャズギター】スケールとコードトーンの覚え方【練習方法、アドリブソロ】

YouTube等のSNSが普及して、上手いギタリストが口を揃えて言うコードトーン

ギタリストにとってスケールは、ペンタトニックスケールでなんとなく馴染みがありますが、コードトーンは馴染みのない方も多いと思います。

またスケールとコードトーンはお互い別々に見えてかなり親密な関係です。

スケールとコードトーンの違い
どっちを先に練習すべきか
どんな練習方法がいいか

様々な疑問に対して細かくお話ししていきたいと思います。

スケールとは音階の事です。

1オクターブ(ドからドまで)の距離は12音あります。
(ピアノの白鍵と黒鍵を全て足して数えた数です。)

その1オクターブ内の音を法則に基づいて並べたのがスケールです。

例えば有名なドレミファソラシドという並びもスケールの1つです。
どのような法則に基づいてるかというと、1番最初の音(ド)を基準に、
全(レ)全(ミ)半(ファ)全(ソ)全(ラ)全(シ)半(ド)
という規則で並び替えられたスケール(音階)です。

例えば基準の音をレに変えると、
全(ミ)全(ファ♯)半(ソ)全(ラ)全(シ)全(ド♯)半(レ)
というレ(D)のkeyに移調したドレミファソラシドというスケールが出来ます。

このドレミファソラシド(全全半全全全半)という音の並びに名前が付いていて、それがメジャースケールです。

なのでドレミファソラシドはド(C)を基準にしたメジャースケールなので、Cメジャースケールと言い換える事ができます。

メジャースケールは(全全半全全全半)という法則がありましたが、その法則がスケール毎にあります

例えば
ドリアンスケールは(全半全全全半全)
ナチュラルマイナースケールは(全半全全半全全)

こういった1オクターブ内の音を法則に基づいて並べたのがスケールです。


ですが、実際に演奏で使う時にはこのような覚え方はしません。

あくまでスケールの仕組みとだけ思っておいてください。

コードトーンとは

コードトーンとはコードの構成音の事です。

ここでいうコードトーンとはコードを和音として伴奏で弾くのではなくアドリブソロでシングルラインで弾く事を指します。

例えばCコードの構成音はドミソなので、アドリブソロでドミソの音を単音で弾くという事です。

コードトーンと聴くと特殊な奏法に聞こえて難しそうに感じますが、コードの構成音をバラバラに弾いてるだけなので、考え方を変えるとかなり簡単です。

上手い方がコードトーンが重要とよく言うのは、バックに鳴ってるコードに対し、コードの構成音を単音で弾くと、当然ですがコードに合った音選びに自然となるからです。

ただコードトーンだと音数が少なく、歌うようなメロディーを弾くのが難しいです。

スケールとコードトーンの関係

コードトーンだけでソロが取れるようになった後に、もっとメロディアスに弾きたいと考えたときに初めに出てくるアイデアが、先ほど説明したスケールです。

多くの人はスケールを先になんとなく覚えてしまうので、後々ごちゃごちゃになる傾向があります。

スケールには大きく分けてキーに対するスケールコードに対するスケールがあります。

コードトーンを軸にソロを弾く際はコードを考えながらソロを弾いてるので、コードに対するスケール(通称モードスケール)を弾くことになります。

この辺からややこしくなりがちなのですが、あくまでコードから派生したスケールなので、コードが軸にあります

ですのでどのモードスケールにもコードの構成音が含まれています

例でメジャーセブンコードに対応した、CM7上でよく使われるモードスケールを見てみましょう

CM7の構成音(コードトーン)
ドミソシ

Cアイオニアンスケール
ファシド

Cリディアンスケール
ファ♯シド

この2つはメジャーセブンコードの上で使うモードスケールですが、どちらもコードトーン(ドミソシ)が含まれています

このように元々はコードがあってのスケールなので、スケールだけで覚えるとコードとの関係性を覚え直さないといけないので、後々二度手間になってしまう可能性があります。

どちらを先に覚えるべきか

ここまで読んでくださった方はお気づきかと思いますが、僕は先にコードトーンを覚えてからスケールを覚えるという流れがいいと思います。

スケールもギターでよくある形で丸暗記するのはあまり実践向きではなく、スケールはコードトーン以外にどの音(テンション)を使っているかで考えるのがより実践的だと思います。

例えば先ほど紹介したCリディアンスケールでいうと

Cリディアンスケール
ファ♯シド
の中からコードトーンのドミソシを抜くと残りは
レファ♯ラ
になります。

このコードトーン以外のレファ♯ラがCM7に対してリディアンスケールを使った時のテンションという事になります。

言い換えるとド(Root)から見て
レファ♯ラ=9.♯11.13
のテンションが乗っていると考えることが出来ます。

この構造が分かればスケールを形で覚える必要がなくスケールの構成音さえ覚えていれば、どんなスケールでも弾けるという状態になれます。

更にスケールを見てもあくまでコードトーン主体で見えているので、コード感のあるアドリブソロが弾けるようになります

僕の教室ではこのような実践向きなレッスンを行なっています。

言葉だけで理解するのはどうしても難しいと思うので、少しでも気になって頂けた方は是非対面レッスン、オンラインレッスンのお問い合わせをお待ちしております。