【甘い音】ギターで太くてウォームな音色の弾き方【ジャズギター】

ジャズギターの音色といえば「太くて甘い音」

こんなイメージの方が多いと思います。

「太くて甘い音」は他のジャンルではあまり使う場面が少ない為、いざ出したくてもなかなか思った通りの音色になりません。

ストラト、テレキャス等ソリッドギターを使ってるからダメ
太い音を出すには太い弦と厚いピックを使う

「太くて甘い音」の根本的な出し方を知らない方は、まずこのような思考になると思います。

結論から言うと、ソリッドギターでも細い弦でも薄いピックでも「太くて甘い音」は出せます

それプラス、フルアコ等の箱物ギターを使ったり弦やピック、アンプ等の機材拘るとより良い音色が作れると言ったイメージです。

「太くて甘い音」で弾ける人は、ある程度機材に縛られなくても「太くて甘い音」で弾けると言うのは前提で覚えていてください。

出したい音色のイメージを持つ

これがないと良い音色はまず出せないと思っておいてください。

機材だけ揃えたり、何も考えずギター本体のトーンを絞ってこもらせたりしても、それは音が太いのではなく音の芯がボヤけてるだけです。

よくジャムセッションでギターの音が全く抜けてこない、何を弾いてるのか分からないと感じたことはありませんか?

それは自分の中で出したい音色のイメージがないのに、とりあえず知識だけで音作りしてるからだと僕は思っています。

ギター歴やセッション歴が長い人でも音を出した瞬間にこの人あんまりジャズ聴いてないな」って聴いてる側には伝わります。

なのでネットや誰かから聞いた知識だけで音作りをするのではなく、ライブ会場やミュージシャンとして活躍してる方のレッスンを受講して、良い音を生で体感して、どんな音色を出したいかをイメージするのが1番大切です。

これから「太くて甘い音」の出し方の解説をしますが、あくまで自分が思う理想のサウンドに近づける材料だと思ってください。

ピッキングには
・順アングル
・平行アングル
・逆アングル

の3種類ありますが、太くも甘い音が比較的出しやすいのは平行アングルと逆アングルです。

演奏中全部同じアングルで弾くわけではないのでケースバイケースですが、僕は平行アングルの音色が好みなので平行アングルで弾く事が多いです。

ピッキングの場所

同じピッキングでも弾く場所で音色が変化します

ざっくり言うとネック側になればなるほど音は丸くなり、ブリッジ側になればなるほど固い音になります。

ボディの真ん中からフロントピックアップの間くらいで弾くのが、バランスのいいジャズっぽい音色になると思います。

マイクモレノみたいにあえてブリッジ付近で固い音を出す事もあるので、結局はこれも自分がどんな音を出したいかによります。

ピック


別の記事で細かく紹介しています。

個人的にピックは音色に与える影響がかなり大きいと思っています。

よくイメージされやすい甘くて太いジャズトーンを出したいなら、薄すぎるピックより1mm以上のピックをオススメします。

アンプ

Marshall等のロックでも使用するアンプでもジャズトーンは出せますが、ジャズ用にチューニングされたアンプの方が音作りはしやすいです。

Fender、Polytone、Henriksen、DV Markらへんは間違いないと思います。

僕はこのアンプをどこにでも持ち運んでいます。

アンプのセッティング

太い音を出そうと思った時に皆さんがやりがちなのは、ツマミのBassを上げすぎることです。

Bassは上げすぎると太くなるってより音の軸がボヤける印象です。

アンプにもよりますが、僕はBassのつまみは0付近にすることが多いです。

では少なくなった低域をどこで補うかと言うと、Middleを上げる事で補います。

すると嫌な低域が出ずに、程よく低音が出て中域も出た太い音になります。

Trebleも出来るだけ上げたくないですが、無さすぎるとこもるので、こもらない程度にだけ上げています。

ギター本体のトーン

これはギターによって違うので一概には言えませんが、僕は基本的にかなり絞っています。

1度つまみを0にまで下げてから、ちょっと音が明るくなる瞬間があるので、そこまで耳で聞きながら上げてそこで止めて弾いています。

ソリッドとかセミアコとかだと今のやり方でいいんですが、フルアコはトーン全開の状態がいい事も経験上多いので、そこは自己判断です。

まとめ

平行〜逆アングルピッキング
フロントピックアップ付近でピッキング
1mm以上のピック
アンプのセッティングはMiddle上げ目、BassとTreble下げ目
ギターのトーンは0から上げて明るくなる所

これを基準に自分の好みに変えていくと、好みの太くて甘いジャズトーンが出せると思います。

是非試してみてください!