初心者向け!ギターのチューニングのやり方完全ガイド

ギターを弾く上で、チューニングは最も基本かつ重要なスキルです。
正しいチューニングをしないと、どれだけ練習しても音痴になってしまい、演奏が台無しになってしまいます。
この記事では、初心者でも簡単に理解できるギターのチューニング方法を、レギュラーチューニングを中心に、半音下げや変則チューニングも含めてわかりやすく解説します。
必要な道具やコツも紹介するので、ギターのチューニングで迷っている方はぜひ参考にしてください!
ギターのチューニングとは?
チューニングとは、ギターの6本の弦を正しい音程(ピッチ)に合わせることです。
レギュラーチューニングでは、6本の弦が以下の音に設定されます(低音から高音へ)
- 6弦(一番太い弦): E(低いミ)
- 5弦: A(ラ)
- 4弦: D(レ)
- 3弦: G(ソ)
- 2弦: B(シ)
- 1弦(一番細い弦): E(高いミ)
これをEADGBEと呼び、ポピュラー音楽の標準的なチューニングです。
初心者はまずこのレギュラーチューニングをマスターしましょう。
チューニングに必要な道具
チューニングをするために以下の道具があります。
チューナー
• ギターの音を正確に測定する機械です。
クリップ式、ペダル式、無料アプリなどさまざまな種類がありますがオススメはクリップチューナーです。
ちなみに僕が使用しているクリップチューナーはこれです。
ヘッドの裏に収まるサイズ感なのでギターに付けたままケースにも入れています。
また、前からでも目立ちにくいのでライブでも付けっぱなしにしています。
音叉
• 機械に頼らず自分の耳でチューニングをするものです。
チューナーがない時代によく使われていたものですが、チューナーの方が簡単なのでこだわりがない限りチューナーでいいと思います。
レギュラーチューニングのやり方
初心者向けに、クロマチックチューナーを使った標準チューニングの手順を説明します。
手順
- チューナーを準備
• クリップ式チューナーをギターのヘッドに装着するか、スマホアプリ(例:GuitarTuna)を起動。
• チューナーが「クロマチックモード」または「ギターモード」になっていることを確認。 - 6弦(低音E)から始める。
• 6弦を軽く弾き、チューナーの表示を確認。針やライトが「E」に合うようにペグを回す。
• 表示が中央(緑色になる場合が多い)で止まればOK。 - 5弦(A)以降を順にチューニング
• 5弦を弾いて「A」に、4弦を「D」に、3弦を「G」、2弦を「B」、1弦を「E」に合わせる。 - 全体を再チェック
• 弦を張り替えた直後や新しいギターでは弦が伸びて音がズレやすいので、1~6弦をもう一度確認。 - 軽く弾いて確認
• 簡単なコード(例:GメジャーやCメジャー)を弾いて、音が濁っていないかチェック。
チューナーなしでチューニングする方法
初心者には難しいですが、耳で合わせる方法も紹介します。
- 6弦の5フレットを押さえて弾くと、5弦の解放音(A)と同じ音になる。
- 5弦の5フレットを押さえて弾くと、4弦の解放音(D)と同じ。
- 4弦の5フレット=3弦の解放音(G)、3弦の5フレット=2弦の解放音(B)。
- 例外: 2弦の4フレット=1弦の解放音(E)。
各弦を弾き比べて同じ音になるようにペグを調整します。
ただし、初心者はチューナーを使った方が正確です。
半音下げチューニング
半音下げチューニング(EbAbDbGbBbEb)は、レギュラーチューニングの各弦を半音(1フレット分)下げる方法です。
ロックやブルースでよく使われます。
手順
- チューナーを設定
• クロマチックチューナーを使い、以下の音を目指す:
• 6弦:Eb(D#)
• 5弦:Ab(G#)
• 4弦:Db(C#)
• 3弦:Gb(F#)
• 2弦:Bb(A#)
• 1弦:Eb(D#) - 6弦から順に調整
• レギュラーチューニング(EADGBE)から各弦を半音下げる。
チューナーの表示が「Eb」「Ab」などになるようペグを回りに回す。 - 確認
• コード(例:Eメジャー)を弾くと、実際はEbメジャーの音が鳴る。
音が低く、ダークな響きになることを確認。
弦のゲージ
- チューニングを下げると弦のテンションが緩むため、弦が緩く感じる場合は普段使ってるゲージより少し太めの弦を試すのもいいです。
変則チューニングのやり方
変則チューニングは、レギュラーや半音下げ以外の特殊なチューニングです。
レギュラーチューニングを基準に解説します。
ドロップD チューニング
- 特徴: 6弦だけをDに下げる。
パワーコードが一本指だけで押さえられて、ロックやメタルで使用することが多い。 - やり方:
- チューナーで6弦を「D」に合わせる(標準のEから1音下げる)。
- 他の5弦~1弦は標準(A-D-G-B-E)のまま。
- 6弦の7フレットを押さえると、5弦の解放音(A)と同じ音になるので、耳でも確認可能。
オープンGチューニング
- 特徴: 解放弦を全て鳴らすとGメジャーコードが鳴る。
細かい動きが難しいスライドギターやブルースに最適。 - やり方:
- チューナーで以下の音に:
• 6弦:D(Eから1音下げる)
• 5弦:G(Aから1音下げる)
• 4弦:D(そのまま)
• 3弦:G(そのまま)
• 2弦:B(そのまま)
• 1弦:D(Eから1音下げる) - 解放弦を軽く弾いて、Gメジャーの響きを確認。
- チューナーで以下の音に:
DADGADチューニング
- 特徴: ケルト音楽やフォークで人気。
解放弦のドローン音が特徴。 - やり方:
- チューナーでレギュラーチューニングを基準に考える。
• 6弦:D(Eから1音下げる)
• 5弦:A(そのまま)
• 4弦:D(そのまま)
• 3弦:G(そのまま)
• 2弦:A(Bから1音下げる)
• 1弦:D(Eから1音下げる) - 解放弦を弾いて、独特なモーダルな響きを確認。
- チューナーでレギュラーチューニングを基準に考える。
- 代表曲: 「Kashmir」(Led Zeppelin)
初心者向けチューニングのコツと注意点
- チューナーを活用
• 初心者は耳だけでチューニングするのは難しいので、必ずチューナーを使う。
• クリップ式チューナーは手軽で正確。 - 静かな環境で
• 周囲の雑音があると、チューナーが正確に反応しない場合があるので静かな場所でチューニングをする。 - 弦のテンションに注意
• 弦を強く締めすぎると切れる可能性がある。
チューニングしたい弦と違う弦を間違えて回し続けて弦が切れることも初心者のうちはよくあるので、少しずつ調整しチューナーの表示を見ながら慎重にチューニングする。 - 定期的なチェック
• 一度合わせたら終わりではなく、ギターを弾くたびにチューニングを合わせましょう。
ケースに入れて持ち運びするうちにズレたり、エアコンなどの気温の差でもズレます。 - 弦の選び方
• 新しい弦は音が安定しにくいので、張り替えた直後は頻繁にチューニングをしましょう。
• 半音下げやドロップDでは、弦のゲージ(太さ)を調整するとテンションが強くなって安定感が出ます。(例:.010-.046でレギュラー、.011-.052で低音チューニング)。 - 変則チューニングの練習
• 初心者はまずレギュラーチューニングのみで大丈夫です。
しかし演奏するジャンルによってドロップDや半音下げ辺りは必要になるので、その都度覚えましょう。
オープンGやDADGADはこの中だと使用機会が少ないです。 - よくある質問(初心者向け)
Q: チューナーなしでもチューニングできる?
A: 可能ですが、初心者には難しいです。
音叉を使う方法もありますが、チューナーを使うのが手軽で正確です。
Q: チューナーを使ってるのに全然合いません
A: チューナーのモードがクロマチックまたはギターになっているかを確認してください。
バイオリンなど他の楽器のモードになっているとチューナーが反応しない可能性があります。
Q: 弦がすぐにズレるのはなぜ?
A: 新しい弦や気温・湿度の変化が原因です。
演奏前に毎回チェックし、弦を軽く引っ張って伸ばすと安定しやすいです。
Q: 変則チューニングもできるようになったほうがいい?
A: 基本的にはレギュラーチューニングだけで、必要なときがきたら変則チューニングもやってみるくらいの気持ちでいいと思います。
まとめ
ギターのチューニングは、初心者が最初に習得すべき基本スキルです。
チューニングが合っていないと、どんな人が弾いても音痴な演奏になってしまいます。
初心者でもチューナーを使えば、レギュラーチューニング(EADGBE)は誰でも簡単にできます。
半音下げ(EbAbDbGbBbEb)やドロップDは、ロックやメタルの曲でよく使われる変則チューニングです。
オープンGやDADGADは使用機会は少ないですが、独特な響きを楽しみたい人にオススメ。
チューナーを活用して毎日チューニングをして徐々に慣れていきましょう。